売れ線と売れる曲とそこそこの曲
90年代は、いわゆる定番や鉄板の手法が多く生まれ多用され、タイアップなどでより多くの人に楽曲を届ける、言葉を選ばずに言えば「売れ線」の曲が多かった様に思います。
またこれを揶揄するような表現をする人もいますが、僕は全く逆だと思っています。
今ではある程度楽曲製作もテンプレ化され、プロに限らずそれなりの素人でもそれなりに良い曲をかけたりします。
でも、定番の方法で誰もがそれなりの曲を作れる時代だからこそ、その中で頭いくつも飛び抜けて大ヒットする曲というのは、他とは違う光る何かを持っているということです。
矛盾するようですが、それはきっとこのブログで述べた様な考察だけでは語ることのできない何かなのです。
ミスチルは誰もが認めるトップアーティストで多くの名曲を生み出していますが、その中でも結果的に、最高に売れた曲、かなり売れた曲、そこそこ売れた曲の違いは何なんだろう、というのにも近いと思います。
ビートルズが、どうして当時あれだけ世界的にヒットしたのかということは、色々な側面から考察できるかと思いますが、なぜ半世紀たった現在でも色褪せることなくアーティストたちに絶大な影響を与え続けているのかは、明確に説明することはできないと思います。
美しいメロディ、心を打つ歌詞、時代背景、そのアーティストの持つオーラなど様々な要素が絡み合って、ひとつの奇跡を起こすことで名曲が生まれる。
その中のほんの一部でも紐解けることができればなぁ、と日々考えています。